【2026年版】フィリピン事務所・店舗の探し方完全ガイド

【2026年版】フィリピン事務所・店舗の探し方完全ガイド

フィリピンでビジネス成功確率に大きな影響を及ぼすオフィス、店舗選び。「日系企業がフィリピン進出したい」「契約満期になりそうなので事務所を移転したい」「マニラで新規出店したい」といった方へ向けて、フィリピンの貸しオフィス、貸店舗の探し方をご紹介します。

フィリピンでオフィス・事務所を探す方法

フィリピンでのオフィス探しの大きな落とし穴

フィリピンの居住用の賃貸探しと、オフィスの賃貸探しでは全く探し方も、手軽さも全く異なります。

フィリピンの場合には居住用物件には審査がなく誰でも家賃さえ払えば入居することができますが、オフィスの入居には審査があり、日本の審査よりも厳しいとされています。

物件によっては、営業許可証をはじめとする書類の提出だけでなく、ビルのAdmin(管理組合)と直接面談、オーナー、管理会社の事業内容の説明を何度も求められる場合があり、入居までのプロセスが長期化することもめずらしくありません。

なるべく早い段階からオフィス探しを始め、最低でも入居まで2ヶ月は余裕を持ったオフィス探しをすることをおすすめします。

日系の仲介会社を使用する

日本人の方がフィリピン進出でオフィスを探す際に、フィリピン支社を持つ日系不動産会社、もしくは現地にある日系不動産会社に依頼することが一般的です。

入居までの複雑な審査プロセスを全て日本語で対応することができるため、言語に関して不自由することはありません。物件選びも希望さえ伝えれば、業者が条件に合う物件を提案してくれます。

しかし、日系不動産会社では以下のようなトラブルが往々にして発生します。

  • 受付の窓口だけ日本人スタッフが対応して、実際の業務は現地のスタッフに丸投げ投げ
  • 日本人スタッフのレベルが低く契約書読めない、英語力が著しく低い
  • 現地スタッフとの意思疎通が十分にとれておらず、契約上の細かい部分まで気が回らない
  • なにがトラブルがあったときに迅速な対応ができない

よって、日系だから必ず安心できるというわけでははないので注意してください。

フィリピン不動産カレッジでも、マニラの中心部限定で、日本人の方へ向けてオフィス、事務所、店舗の賃貸仲介サービスを提供しています。

他社とは違い、日本人の代表が現地視察(内見)、契約までの調整、入居のお手伝いまで全て一気通貫で対応します。内見の際も別途通訳を雇っていただく必要はありません。

個別相談受付中

マニラエリアのオフィス・店舗賃貸仲介のご相談を常に受け付けています。

永住権を持つ日本人が直接対応

日本時間 9:00 - 21:00

個別相談を申し込む

現地の貸事務所ポータルサイトを使う

フィリピンの賃貸ポータルサイト画面

日本でもオフィス探しをするときに、スーモやアットホームを使うように、フィリピンも事務所・店舗を探す際に使えるポータルサイトがいくつか存在します。

英語でのやりとりや、都度物件ごとに内見を申し込む必要があるなど、根気はいりますが、情報が頻繁にアップデートされるので、最新の物件情報を知ることができます。

フィリピンで賃貸を探す際におすすめなポータルサイトは以下の2つとなります。

ただ日本のポータルサイトと違って、あまり写真が充実していないのと、詳細も平米数のみとざっくりしたエリアのみの掲載など、実際に問い合わせをして質問をしないと知ることができない情報が結構あるため、注意が必要です。

また理想のオフィス、店舗と出会っても、「社名や業態を細かくチェックされて、そもそも話さえ聞いてくれない」ということも多数あるので注意が必要です。

現地の不動産業者を使う

フィリピンにも貸事務所・賃貸オフィスまたは店舗を専門とした不動産業者は無数に存在します。

ただフィリピンの賃貸仲介を現地の業者に頼む場合、その業者はオーナーから管理料と手数料をもらっているので、契約自体は基本オーナー側に対して有利な条件で進められることが大半です。

また条件の良い物件であれば、売り手市場のため、一人一人、借り手に寄り添って入居のサポートをしてくれるということはなかなかありません。

良い業者、マトモな業者もたくさんありますが、日本人を含む外国人クライアントだと相場観がないことをいいことに、通常相場よりも30%〜50%乗せた賃料を提示してくる業者もあるので注意が必要です。

Facebookのマーケットプレイスを使う

Facebookのマーケットプレイスでは、ポータルサイト同様、たくさんの貸しオフィス賃貸物件を探すための便利なツールの一つです。

Facebookアカウントを持っている場合は、マーケットプレイスから「エリア名+Office」「エリア名+Commercial Place」と検索するだけで貸しオフィス、貸し店舗を見つけることができます。

ただ担当者レベルで英語が話せず、簡単な英語+タガログ語のみの対応の場合も多々あります。

弊社の店舗物件・オフィス実績

Gentlemen Gym様

Gentlemen Gymのジム内装
Gentlemen Gymのトレーニング設備
Gentlemen Gymの店舗外観

マカティのローカル向けジムを運営する「Gentleman Gym」様

フィリピンにはないようなモダンな内装、フリーWi-Fi付き、シャワー付き、パーソナルトレーニング付きでありながら破格の月額999ペソで通い放題となっています。

通常は開店が難しいローカルエリアですが、弊社の独自ネットワークを使用し、本物件を仲介させていただきました。

BGC 日系学習塾

駐在員のお子様、日本語学校に通われている生徒様へ向けた学習塾の移転に対して移転先の仲介を行いました。

BGCエリアのオフィスビル自体はたくさんあるものの、利用者1人1人発行されるカードがないと建物に入れない/毎回受付での登録が必ずいるなど入退館に厳しいことから、塾形態ではどうしても入居できる物件が限られていました。

今回は塾に通われる複数の生徒様や親御様がスムーズに入退館に入れる物件をお探しさせていただきました。

フィリピンで店舗を探す際の注意点

住宅とは違い厳しい審査があることも

フィリピン国内おいて住宅の賃貸はほとんど審査がありませんが、店舗や商業スペースの場合には関しては審査がございます。一部の外国企業の影響で年々審査が厳しくなっている傾向にございます。(例:コロナ禍で夜逃げをする飲食店、入居時はコールセンターと謳っていたが、怪しいことの拠点として使われていた等)

審査の厳しさは貸し手が企業なのか/個人なのかによって、エリアがローカルなのか/外国人向けエリアなのかによっても違いますが、早い段階から準備をしておくことは大切です。

以下、入居審査で必ずといって聞かれる項目となります。

  • 事業の実体があるのか?(日本で同じ業態での店舗を持っているのか)
  • フィリピンでの出店は初めてか?
  • 会社は設立しているのか?(個人事業主の場合はビジネスネームの取得をしているのか)
  • 会社のホームページ
  • 内装イメージ
  • 商品のメニュー・価格帯(飲食店の場合)

家賃は契約中も上昇する

フィリピンの店舗ビルの商習慣として賃料の値上げ(エスカレーション)というものがあります。

例えば、5年目契約で「2年目からは1年ごとに家賃を3%〜10%あげる」といった具合です。この賃料の値上げは、複利で上がっていくので契約の期間が長期化すればするほど大きくなります。

長期にわたって物件を利用することを検討されている場合は、エスカレーションを織り込んで事業計画を立てるようにしましょう。

支払い総額は家賃+20%を想定する必要がある

商業物件の場合、家賃に加えて付加価値税(VAT)と管理費(CUSA)を支払う必要があります。

  • 付加価値税(VAT)は家賃に対して12%固定
  • 管理費(CUSA)は家賃に対して5%〜10%程度

管理費は「ショッピングモールやオフィスビルの中にあり、建物自体の営業時間後も営業したい場合は追加でエアコン代を払う必要がある」「営業時間によって管理費が変わる」など物件の特性に応じて大きく変動します。ただそれでも家賃の15%以上となることはほとんどありません。

マニラの商業スペースにおいては圧倒的に貸し手市場である

マカティ、BGCエリアなど外国人が多い高所得エリアの商業スペースというのは、圧倒的に売り市場であり、物によっては申し込んだ時点で3番手、4番手がいることも珍しくありません。

そういった場合、貸し手からどのテナントが「1番条件がいいか or 早く動いてくれそうか」という視点で比較されるため、日本企業のスピード感だと合わず、破談となることが多々あります。

「稟議を通すまでに数週間かかる」「入居は数ヶ月先を考えている」という場合には、他の入居者にすぐ取られてしまい、理想の物件を得ることは「ほとんどの場合において不可能である」とお考えください。

本格的に物件を探す前に、予算を決めて稟議を通して、会社設立の準備も進め、まとめて初期費用(10ヶ月分を想定)をすぐ振り込める準備をしておく必要です。

敷金の別に工事保証金が必要

フィリピンの商業賃貸物件では、ほとんどの場合において契約時に1ヶ月から2ヶ月の工事のための預け金を支払わないといけません。これを工事補償金、コンストラクションボンド(construction bond)と呼びます。敷金とは別であり、内装工事が終わり次第、満額返還されます。

フィリピンで事務所を探す時のよくある質問

Q
オフィス賃料の相場はいくら?
A
2024年4月現在マカティとBGCのオフィスの平米単価相場は1500ペソから3000ペソの間となります。商業ビルの場合は2500ペソです。またローカルの物件ではこれより安いところは多数存在しますが、フィリピンに初進出される日系企業にはあまりお勧めできません。
詳しい賃料相場は、弊社に聞いていただくか賃貸仲介ポータルサイト(Lamudi, Dot Property )で借りたい家の物件を検索することも可能です。
Q
まだ法人を設立していないのだけれど物件を借りれる?
A
借りれますが、日本で言うところの個人事業主の登録(社名の予約をDTI申請)するか、会社設立中だと外形的に証明できる必要があります。
Q
オフィス賃貸の契約期間の目安は?
A
一般的には、2年から5年契約契約となります。(1年契約はシェアオフィスを除いて一般的ではありません)
Q
備え付きの椅子や机はついている?
A
机や椅子等がついている場合とついていない物件の割合は4:6です。
フィリピンの貸し事務所においてスケルトンの物件は珍しくないため、物件探しの時にはまず机、椅子がついているよりも、内装が完成しているかしていないかという視点を持つ必要があります。
Q
仲介手数料はいくらですか?
A
家賃の1ヶ月分+VATとなります(また仲介手数料の下限は15万ペソとなります)

加えて内見をされる際に、2万ペソの手付金をいただいております。
日本とは異なり、フィリピンでは商業物件を探す際にインターネットで検索しても出てきません。フィリピンでの商業物件を探すのは横のつながり(一次情報)、実際に足で探す必要が出てきます。よってお車代、ロケーター(商業物件を探す専門部隊)の稼働費として手付金をいただいている形となります。
Q
オフィスの敷金と礼金の相場は?
A
オフィスの場合は敷金と前家賃合わせて4ヶ月〜、礼金はゼロという場合が一般的です。
Q
法人設立前でも賃貸契約はできる?
A
物件によります。こちらの大手財閥系列(Ayala等)のオフィスを借りようと思ったら難しいです。
レンタルオフィス、シェアオフィス、オーナーが大手ではない場合に関しては問題なく借りられるケースが大半です。
Q
フィリピンのコワーキングスペースも仲介可能?
A
シェアオフィス共用部のみの利用される場合は仲介は難しいですが、コワーキングスペース個室を希望される場合は可能です。コワーキングスペースとひと口にいっても、種類は多岐にわたり、不特定多数の出入りがOKなところもあればダメなところもあり、中には出入りの時間に制限があるシェアオフィスもあります。ご相談いただければ、業態にあったコワーキングスペースをご紹介します。

フィリピンで店舗を探す時のよくある質問

Q
有名モールへの店舗出店はできる?
A
フィリピン内での実績がない状態で有名モール内で出店できることは、国際的に有名な企業などを除いて極めて難しいと言えるでしょう。
モールの近くの路面店を出して成功事例を複数作ってから、モール内に出店するというのが、一般的です。
オフィスまたは店舗の賃貸の場合は、敷金が家賃の2ヶ月〜9ヶ月分と住宅と比べて高く設定されていることがほとんどです。
またオフィス賃貸の場合は、ビルからの入居の際に審査があることが多々あり、会社概要や社員数など、賃貸借契約を結ぶ前にビルに提出することが必要です。
ビルからの入居審査には”押さえるべきポイント”があります。
よくわかっていない日系の会社や現地の仲介会社に頼むとコミュニケーション不足で借りれる物件も借りれなくなってしまうことがあるので気をつけましょう。
Q
居抜き物件はある?
A
有名モールの場合は、現状復帰に関して厳しいルールが設けられているため、居抜き物件を見つけるのは難しいです。ローカルのモールや路面店であれば見つけることは難しくありません。ただフードホールの中にあるような場合には、キッチンなどは最初からついている場合が多いです。
Q
フィリピンの店舗の賃貸で気を付けるべきことは?
A
モール出店の際の営業時間…年末年始、祝日、営業時間はモールに従う必要があります。従わずに自分の店だけお店を休む場合には、モールに罰金を支払う必要があります。

共用部の扱い…階段や店舗の目の前のスペースに物などを置いても良いのか、従業員の休憩スペースとして使っても良いのか等、あらかじめ合意をとっておくことでトラブル防止となります。
Q
フリーレントはありますか?
A
はい、通常の店舗物件では1ヶ月から3ヶ月からの工事準備期間としてフリーレントが与えられる場合が多いです。ただ日本のフリーレントとは異なり、工事や従業員の研修を含む開店までの営業準備期間にしか適用されません。フリーレント期間中に工事が終了して営業を開始する場合には、残りのフリーレントは消滅しますのでお気をつけください
Q
フィリピン進出検討中で、店舗を視察したいのですがお願いできますか?
A
はい、可能です。まだフィリピン進出未定でとにかく店舗 or オフィスの物件の視察だけしたいという場合は、3万ペソの有償ツアー(1日、ホテルまでの送迎付き)という形でご案内しています。
Q
フィリピンに初出店する時の飲食店の初期費用はいくらくらいですか?
A
家賃の10ヶ月分前後だとお考えください。
家賃が30万ペソの場合は300万ペソ前後となります。
内訳としては、敷金3ヶ月〜6ヶ月、前家賃3ヶ月、工事保証金2ヶ月、仲介手数料1ヶ月となります。
Q
フィリピンの飲食店仲介手数料はいくらですか?
A
通常家賃の1ヶ月+VATとなります。ただショッピングモールや一部の超一等地などで、別途特殊なコネクション、専用の業者を使う必要ある場合は、そちらにかかる費用を追加で0.5ヶ月から1ヶ月程度いただく場合もございます(お国柄そういったことがどうしても必要な場合があります。)
その場合は事前に伝達しますのでご安心ください
Q
内装の工事業者の紹介はできる?
A
ローカルからハイエンドな工事業者までご紹介させていただくことが可能です。
Q
入居してから開店できるまでにどれくらいかかる?
A
最低でも5ヶ月だと考えてください。理由としては工事前の許認可、工事後の許認可、営業の許認可など各種許認可の申請に非常に時間がかかるからです。

サポート事例

日本からフィリピン初進出の飲食店様(マカティ)

日本からフィリピンに初進出される飲食店様をサポートさせていただきました。

業態が重飲食かつハイエンド路線で、出店エリアの選定がシビアな案件でした。現地の飲食店市場の調査からスタートし、アテンド、複数回の内見、条件交渉まで半年以上にわたってサポート。多い日には1日10件以上の物件を内見させていただくこともありました。

最終的にご希望に合った物件が見つかりましたが、すでに3番手の申込状況。ここからオーナーとの粘り強い交渉で巻き返し、無事に物件契約まで至ることができました。

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